メガネっ娘はメガネが本体

小谷ちあきと加藤里保菜が好きです

なぜ男は女子高生と付き合いたいのか?

春休み中だからなのか、女子高生と男子大学生っぽい人が手を繋いで歩いてるのをチラホラ見かけるようになった。法律的にどうなのかはさておき、女子高生としては比較的お金を持っていて、クラスの男子よりも社会経験に富んだ男性と付き合えているし、大学生としても制服を着た若い女性と付き合えてWin-Winのように見える。
とても羨まsh...じゃなくてとても微笑ましい光景を見ながら一つの疑問が浮かんできた。
なぜ女子高生は男子大学生と、男子大学生は女子高生と付き合いたいのか?
抽象化すると「なぜ人は自分とは異なる年齢的コミュニティに属する人と付き合いたいのか?」

楽しそうに歩く彼らを余所目に私は一人カフェで考察してみた。

<男性の場合>

まず男性から考察していこう。
とても主観的な考えであるが、男性は年齢に応じてそれぞれ以下のような女性と付き合いたい傾向がある。

高校生>>女子大生 or 社会人女性
大学生>>女子高生 or 社会人女性
社会人>>女子高生 or 女子大生

私個人の経験上、高校生男子は同年代と付き合いたいという想いはあるものの、女子大生といった自分よりも年上のコミュニティと付き合うことに憧れを持っている。女子大生ならまだしも、社会人女性と付き合っている男子高校生がいたとしたら友人達から神として崇められるだろう。そういえば漫画『ストロボエッジ』の男主人公の一ノ瀬蓮君は大学生モデルと付き合っていたなぁ。 高校時代は女子大生に憧れを抱いていたものの、大学に進学した途端に「制服っていいよね」などと女子高生への憧れを居酒屋で話し始めるようになる。ただし、社会人女性への憧れはここでも継続しており、サークルの先輩づたいに社会人と繋がる猛者もいる。今は学生インターンがとても多いので、社会人女性と出会おうと思えば割と出会えるんじゃないかなとも思う。
大学を卒業し社会人になると、普段やりとりする女性のほとんどが社会人になる。そうなってくると逆に女子高生や女子大生といった年下への憧れが強くなってくる。もちろん結婚を考えるなら同じ社会人女性と付き合うべきなのだが、なぜか男は女子大生と付き合って飲み屋でドヤ顔をしながら自慢を繰り広げる。

このように男はいつまで経っても自分とは年齢の異なるコミュニティへの憧れを捨てきれない。理由はおそらく雄特有の本能なんじゃないかと私は考えている。

生物的なオスの最終目標は自分の遺伝子を可能な限り多く残すことである。
そして日々変容する環境で自身の遺伝子がその後も繁栄するためには様々な異性との間で子孫を育み、遺伝子の多様性を築くのが最善手となる。 つまり不特定多数の異性から好かれ、関係を持つことこそが男性にとってベストな選択であり、多様性を獲得する一環として自身とは異なる年齢コミュニティに属する人への憧れを抱くのである。 また、多くの男女がひしめき合う人間コミュニティにおいて、他のライバル(男性)を圧倒するためには、自身の魅力がライバルよりも優っていると示す必要がある。 そのために、自身が現在所属するコミュニティではなく、別のコミュニティに属する女子高生・女子大生・社会人女性との関係を築き、自身が複数のコミュニティから魅力的であることを示しているのではないだろうか。
もちろん年齢的コミュニティ以外のコミュニティもたくさんあるが、人間社会を見渡すと学校や社会人といった年齢区切りのもの以上に明確な分断され、かつ周知の事実となっているものはない。そのため年齢的コミュニティが魅力誇示の指標として使われるのではないかと思う。

要するに男性はいろんな年齢的コミュニティからモテてますよという事実を持って、他の男性にマウントを取りたいのである。

<女性の場合>

同様に女性のケースを考えていこう。
独断と偏見だが、年齢に応じて女性は以下のような相手への憧れを持っている。

高校生>>男子大学生 or 社会人男性
大学生>>社会人男性
社会人>>ハイランク男性(経営者や医師など)

男性との大きな違いとして、女性は自身よりも下の年齢的コミュニティに属する男性に魅力を感じていないということだ。
思い返せば女子高生で社会人と付き合っている人はたとえ相手がカッコよくなくても他の女子たちから羨ましがられていたし、社会人と付き合っている女子大生も自分たちより少し大人に見えた。映画『センセイ君主』でも浜辺美波ちゃん演じる女子高生が竹内涼真演じる先生への憧れを爆発させていた。

こういった女性の特性も生物学的本能で説明がつくと私は考える。
自身の遺伝子を拡散しようとする男性とは違い、残すことが可能な子孫の数が限られる女性はなるべく優秀な遺伝子を持ち、子の生育に適した豊かな環境を提供できるオス、つまり自身よりも優秀で環境構築力に長けた(現代社会でいうと高い経済力を持った)強いオスを選ぼうとする。 女子高生にとって男子大学生や社会人男性が魅力的に見えるのは、年齢的コミュニティが高い男性の方が社会経験を積んで優秀そうに見え、かつ自身よりも高い経済力を持っているからであると考えられ、同様のことが女子大生、社会人女性にも当てはまる。ただ、ここで注意してほしいのは、経験を積んでいるからあくまで優秀そうに見えるだけであって、そのオスが本当に強いかは一緒に時間を過ごさないとわからないものである。社会人の中には年下から憧れられるのをいいことに不特定多数の女子大生と付き合っている不届き者もいる。
また、自分が所属するコミュニティよりも上の男性と付き合うことで自身も優れていると錯覚させ、同一コミュニティ内の他の女性(ライバル)に対して自身の優位性を示す、すなわち魅力の誇示にも繋がっていると考えられる。

要するに女性は自分よりも高い年齢的コミュニティに属する男性が優秀で経済力も高いという前提のもと、最適なパートナーの獲得、そしてコミュニティ内でマウントを取るために、高い年齢的コミュニティの男性と付き合いたいと思うのである。

 
 

これまで男女ともに「なぜ自身が所属する年齢的コミュニティ以外の人と付き合いたいのか?」という疑問に考察を行い、男女ともに遺伝子の繁栄、そしてコミュニティ内でのマウントという極めて生物らしい結論に至った。
もちろんいろんな考えがあるだろうし、同年代と付き合いたいと思っている人もいるだろう。
この記事をカフェで書き終えた私が今思っていることは、隣の席でお互いのフラペチーノを交換しあっている男子大学生と女子高生カップルがただただ羨ましいということだ。